インターミッション

(牝3、美浦・手塚厩舎)

ディープインパクト
レイカーラ
母父キングカメハメハ
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
408kg (最高:416kg)
(最低:400kg)
前走時馬体重400kg
POINT
背中が短めで、瞬発力勝負を得意とする差し・追込タイプに多く見られる造り。スピードがあるため先行して結果を残しているが、溜めても末脚が切れそうなイメージ。胴自体も詰まり気味で、シルエットは正方形に近い。短距離志向が強いため、距離はマイル辺りが上限の印象だ。今回が初の立ち写真のため前走比較はできないものの、腹周りに肋骨が浮き上がっているように1週前の時点で細身の仕上がり。レースを重ねるごとに馬体重が減っており、当日までの馬体維持がカギ。
今週のイチオシ

ウーマンズハート

(牝3、栗東・西浦厩舎)

ハーツクライ
レディオブパーシャ
母父Shamardal
通算成績4戦2勝
重賞勝利 19年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
456kg (最高:456kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重460kg
POINT
「く」の字に折れた曲飛で後肢の回転が速く、背中も短めで伸縮力に優れている。トモの肉付きも豊かで、大きな推進力を生み出せそう。直線の長い外回りで行われる桜花賞は、直線での決め手比べになりやすい。瞬発力勝負に強いこの馬にとってピッタリの条件と言えるだろう。チューリップ賞を叩いて、馬体には筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がっている。腹周りも前走よりスッキリとして映り、上積みを感じさせる好仕上がりと言えるだろう。

エーポス

(牝3、栗東・北出厩舎)

ジャスタウェイ
ストライクルート
母父Smart Strike
通算成績4戦2勝
重賞勝利 20年フィリーズレビュー(G2)
連対時
平均馬体重
454kg (最高:462kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重446kg
POINT
飛節がカーブしており、後肢の回転は比較的速いタイプ。前走のフィリーズRは馬群を縫って伸びたように、一瞬の加速力に優れている。胴周りは父ジャスタウェイ同様にゆったりとした構造をしているため、本質的には持続力勝負が得意な体型。淀みないペースでこそ持ち味が生きる印象で、桜花賞の決め手比べにどこまで対応できるか。中間の調整はやや軽い印象も、毛艶は光沢があってトモの膨らみも十分。前走比較はできないが、馬体は好調そのものといった雰囲気。
今週のイチオシ

クラヴァシュドール

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ハーツクライ
パスオブドリームズ
母父Giant’s Causeway
通算成績4戦1勝
連対時
平均馬体重
448kg (最高:450kg)
(最低:446kg)
前走時馬体重446kg
POINT
骨格のバランスが良く、シルエットの美しさはG1のココでも際立つ好馬体。父ハーツクライが胴長のため、産駒にも胴周りをゆったりと見せる持続力タイプが多いイメージも、この馬は背中が短く胴自体もやや詰まり気味。父の産駒の中では異質な瞬発力に優れたタイプで、牝馬らしい素軽さを感じさせることから、切れ味勝負に強い体型と考える。決め手の問われる阪神外回りコースは得意条件と言っていい。前走は休み明けながらキッチリと仕上がっていたが、ひと叩きされてさらにパンプアップしてきた。後肢の下腿部には網目状に血管が浮き上がり、馬体の張りは文句なし。

サンクテュエール

(牝3、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
ヒルダズパッション
母父Canadian Frontier
通算成績3戦2勝
重賞勝利 20年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
450kg (最高:454kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重454kg
POINT
昨年の勝ち馬グランアレグリアと同厩舎、同父で馬体のシルエットも似ており、ポテンシャルの高さを感じさせる。胸前やトモの肉付きはグランアレグリアよりも目立つくらい。背中が短く、腹側のラインが長く映る造りで、体の伸縮性に優れている。曲飛で一瞬の切れも持ち合わせており、決め手勝負に向いていそうだ。繋ぎもやや立ち気味で、高速馬場でも大きな反発力を生み出すことで問題なく力を出せるだろう。毛艶は抜群で、背中には銭型が浮き上がっているように代謝の良さが伝わってくる。前走も仕上がりは良かったが、今回も負けず劣らずいい状態。
今週のイチオシ

デアリングタクト

(牝3、栗東・杉山厩舎)

エピファネイア
デアリングバード
母父キングカメハメハ
通算成績2戦2勝
連対時
平均馬体重
465kg (最高:466kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重466kg
POINT
父エピファネイアはゆったりとした胴周りが特徴で、持続力を武器に活躍した。産駒にも胴を長めに見せる馬が多い中、この馬はバランス良く前後にまとまっていて、背中側よりも腹側のラインが長く映る。飛節も「く」の字に折れている曲飛で、後肢の回転も速い部類だ。父の産駒の中ではやや異質とも取れる瞬発力タイプの馬体で、決め手比べになる桜花賞でも切れ負けすることはなさそう。筋肉量も豊富で、良い部分もしっかりと受け継いでいる。トモの半腱半膜様筋に大きなスジが浮き上がっているように、馬体の張りも上々。成長の余地を残しながら現時点のベストと言える好仕上がり。

マジックキャッスル

(牝3、美浦・国枝厩舎)

ディープインパクト
ソーマジック
母父シンボリクリスエス
通算成績4戦1勝
連対時
平均馬体重
428kg (最高:432kg)
(最低:424kg)
前走時馬体重430kg
POINT
付くべきところに立派な筋肉が付いていて、特にトモは膨らみがあって顕著な発達を見せている。フレームに対して筋肉量が多いこともあって、胴は詰まり気味。脚もやや短く見える造りなので、1200m戦でデビューしたように短距離志向が強い。背中が短いぶん瞬発力に優れているため、溜めれば前走のように鋭い切れ味を発揮することができる。距離も考慮すると、マイル戦では控えて末脚を生かす競馬がベストと考える。道中折り合えれば、G1のココでも通用するだけの決め手は秘めているはずだ。後肢の下腿部にはハッキリと血管が浮き上がっており、馬体の張りは上々。

マルターズディオサ

(牝3、美浦・手塚厩舎)

キズナ
トップオブドーラ
母父Grand Slam
通算成績5戦3勝
重賞勝利 20年チューリップ賞(G2)
連対時
平均馬体重
440kg (最高:444kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重444kg
POINT
後肢の回転が速い曲飛と、伸縮性に優れた短めの背中。典型的な瞬発力タイプの馬体構造で、鋭い末脚は世代屈指。胴周りの造りは父キズナ譲りで、瞬発力勝負になる桜花賞へのレース適性は高いはずだ。全体に筋肉量が豊富で、トモの半腱半膜様筋には大きなスジが浮き上がっている。肉付きが良いぶんシルエットが正方形に近く、マイラーの印象が強い。筋肉量が多いためスピード勝負・高速決着にも対応は可能と見ている。チューリップ賞時でほぼ出来上がっていた印象があるため、大きな上積みまでは感じないものの、馬体は引き続きボリューム感があって良い雰囲気だ。

ミヤマザクラ

(牝3、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
ミスパスカリ
母父Mr. Greeley
通算成績4戦2勝
重賞勝利 20年デイリー杯クイーンC(G3)
連対時
平均馬体重
458kg (最高:464kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重464kg
POINT
まだキ甲が伸び切っておらず、シルエットはやや腰高に映る。全兄マウントロブソンらも3歳春までは華奢な体つきをしていたが、3歳秋や古馬になってからグッと良くなった。この馬はまだ完成されていない馬体で重賞を制したのだから、絶対能力は相当高い。胴周りは比較的ゆったりとした造りで、胸も深く心肺機能が高そう。マイル戦のスピード勝負も問題なくこなせるが、中距離で持ち前の能力が生きそうだ。オークスでも覚えておきたい1頭。筋肉の輪郭がボヤけがちな芦毛でも、皮膚を薄く見せているほど馬体の張りが良い。

ヤマカツマーメイド

(牝3、栗東・池添兼厩舎)

ロードカナロア
ヤマカツマリリン
母父グラスワンダー
通算成績7戦2勝
連対時
平均馬体重
467kg (最高:472kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重472kg
POINT
四肢が短く、重心が低く映る体型。胴も詰まり気味で、飛節も「く」の字に折れた曲飛で後肢の回転が速い。スプリント戦を得意とする馬に多く見られる特徴を持ち合わせており、短距離志向が強い。胸前やトモの筋肉量もロードカナロア産駒らしく前面に主張していて、スピード能力の高さが伝わってくる。マイル前後の距離でも勝っているが、将来的には1200mがベストになる可能性が高そう。フィリーズRをひと叩きされて、トモはさらにボリュームアップしてきた印象。馬体の張りも前走以上で、腹周りも引き締まってきた。
今週のイチオシ

リアアメリア

(牝3、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
リアアントニア
母父Rockport Harbor
通算成績3戦2勝
重賞勝利 19年アルテミスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
472kg (最高:482kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重482kg
POINT
四肢をスラっと見せており、骨格のバランスも整っている美しいフォルム。飛節は典型的な直飛だった父と比較するとややカーブを描いており、一瞬の加速力に優れつつ、長く良い脚を維持できる理想的な造り。胴周りは背中がやや短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている。伸縮性に優れた体型で、瞬発力勝負ではやはり上位の存在だ。阪神JF以来の実戦でも腹周りに余分な肉は微塵も感じられない。全体に筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がるようになってきていて、緩さが抜けてきた印象。成長を感じさせながらも力を十二分に発揮できる仕上げを施されている。

レシステンシア

(牝3、栗東・松下厩舎)

ダイワメジャー
マラコスタムブラダ
母父Lizard Island
通算成績4戦3勝
重賞勝利 19年阪神ジュベナイルF(G1)
19年KBSファンタジーS(G3)
連対時
平均馬体重
487kg (最高:490kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重488kg
POINT
父ダイワメジャーから遺伝した大きなトモが特徴的で、横幅が広く、肉付きも文句なしに良い。この立派なトモで大きな推進力を生み出せるからこそ、阪神JFでは淀みない流れを逃げ切ったように、世代屈指のスピードを発揮することができるのだろう。前走は相手の仕掛けを待つ形で切れ負けしたが、曲飛で脚の回転も速いので、本来は終いの脚もしっかりとしている馬。瞬発力タイプが強い桜花賞とはいえ、いかに自分の競馬に持ち込めるかがカギ。大幅な変わり身とまでは感じないものの、叩いて型通りに良化。状態は良さそう。
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