【天皇賞(秋)】昨年2着ステファノス「完成形に近づいてきてるのは確か」

ステファノス

26日、天皇賞(秋)(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

昨年の2着馬で、前走、毎日王冠5着のステファノス(牡5、栗東・藤原英厩舎)は、川田将雅騎手を背に古馬準オープンのヘミングウェイとCWコースで併せ馬を行い、4馬身ほど前を行くパートナーを捕まえるとゴールまでビッシリと追われて3馬身先着。6F84.0-67.1-52.0-39.0-11.7秒をマークした。

切れ味鋭い動きに藤原英昭調教師も「休み明けを使った上積みは見込んでいい。ここまでは思惑どおりに調整ができてるよ。前走は前が詰まって動きづらかったりと運がなかったからな。馬はここにきて完成形に近づいてきてるのは確か。条件がうまくかみ合えば、やな」と確かな手応えを掴んでいる。

前走、札幌記念5着のヤマカツエース(牡4、栗東・池添兼厩舎)は、坂路で池添謙一騎手が手綱をとり単走、終い一杯に追われて4F52.4-38.2-25.3-13.0秒をマーク。これは坂路での自己ベストで、先週はCWコースで6F79.4秒の好時計をマーク。久々でもきっちりと仕上がっている印象だ。

「先週はコースで併せ馬でやってるし、輸送もある今週は坂路で単走で。しまいを追っておいたよ。走りづらい馬場でこれだけ動いたら十分だよ。レース間隔をあけてここ1本に絞って調整してきた。札幌記念では宝塚記念の疲れも残っていたようだけど、今回は良くなっているよ」と池添兼雄調教師も仕上がりに自信ありの表情だ。

ヤマカツエース

前走、毎日王冠10着のクラレント(牡7、栗東・橋口慎厩舎)は、助手が騎乗して坂路へ。古馬オープンのミッキーラブソングを相手に0.1秒先行し、終い一杯に追われると渋太く半馬身先着。タイムは4F54.1-39.5-25.5-12.7秒を計時した。

7歳を迎え、ここ2走は大きな着順が続いたが、橋口慎介調教師は「もともとがたたき良化タイプですから。間隔を詰めて使う方がいいんですよ。追い切りの動きも良かったですね。去年(6着)と同じローテーションでこれたし、年齢的なモノも感じない。今年も頑張って欲しいですね」と色気十分。秘かに一発をうかがっている。