【スプリンターズS】叩かれ急上昇ダンスディレクター「自信を持てるデキ」

昨年15着のリベンジに燃えるダンスディレクター

昨年15着のリベンジに燃えるダンスディレクター

21日、スプリンターズS(G1)の1週前追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、セントウルS3着のダンスディレクター(牡7、栗東・笹田厩舎)は、助手が跨がって坂路で終い重点の調整。素軽い脚捌きで4F54.7-40.2-26.5-13.0秒を計時し、馬体もフックラと見せている。

高松宮記念は無念の回避。奇しくも昨年と同じローテーションになってしまったが、本番前のセントウルSは昨年の7着から3着とアップ。「セントウルSは久々の実戦で、勝ったシルクロードSのデキを100とすれば70~80と言ったところ。イレ込んで予想外に体重が減っていたのは想定外でしたね。それでも、叩いてガス抜きは出来ましたし、若い頃に比べると気性も成長して、減った馬体重も戻っている。今回はシルクロードSと同じくらい自信を持てるデキ。前走、坂のある阪神での競馬を見る限り、今なら中山もいけると思います」と笹田和秀調教師も昨年15着のリベンジに燃えている。

前走、キーンランドC6着のモンドキャンノ(牡3、栗東・安田隆厩舎)は、初コンビを組む池添謙一騎手が跨がり、坂路で古馬1000万のファショニスタを0.5秒追走。回転の利いたフットワークで徐々に差を詰めると、最後はグッとひと伸びしてクビ差先着。タイムは4F50.7-36.8-24.1-21.1秒を叩き出した。

「前走は休み明けの影響もありましたが、思ったより馬体重が増えず、もう少し成長してほしい部分はありました。調子の変動が掴みにくいタイプですが、ひと叩きして1週前追い切りで素晴らしい時計が出たように、過去最高のデキだった京王杯2歳S(1着)の時と同じくらいのデキにあります。枠はどこでもいい。最近は最後に脚を無くす競馬が続いているので、京王杯2歳Sのように終いに賭ける競馬を試してみるのもいいかもしれませんね。一変を期待しています」とは管理する安田隆行調教師。このレースの勝ち方を熟知するコンビは何とも不気味だ。

栗東坂路2位の時計を叩き出したモンドキャンノ

栗東坂路2位の時計を叩き出したモンドキャンノ