【チャンピオンズC】気づいてますか?例年より軽いクリソベリル斤量55キロの"カラクリ"

クリソベリル

昨年のチャンピオンズカップ(G1)は、3歳馬のルヴァンスレーヴが快勝。4連勝での戴冠劇だった。とはいえ、毎年のように高齢馬の活躍が目立つレース。中京で行われるようになった2014年以降の3歳馬の成績は以下の通り。

▼チャンピオンズCの3歳馬成績
14年 7着 カゼノコ
15年 2着 ノンコノユメ
15年 12着 ダノンリバティ
16年 9着 ラニ
16年 12着 ゴールドドリーム
17年 12着 ローズプリンスダム
18年 1着 ルヴァンスレーヴ
18年 5着 オメガパフューム
18年 9着 ヒラボクラターシュ

今年も上位人気に支持されるであろうゴールドドリームやオメガパフュームも、3歳時は4着以下に沈んでいる。古馬との壁は高く感じるが、今年は事情が少々異なる。

昨年のルヴァンスレーヴの斤量は56キロ。先ほど挙げた3歳馬9頭の斤量は、全て56キロだった。今年出走する3歳馬のクリソベリルワイドファラオの斤量を見てほしい。例年より1キロ軽い55キロなのである。

同じレースでも斤量が変わる"カラクリ"は、斤量ルールによるものだ。1800mのレースでは、3歳馬は11月だと古馬の牡馬から2キロ減、12月は同1キロ減となる。開催日が2日以上連続する場合、月をまたいだ日曜は土曜と同じルールとなる。

今年は土曜が11月30日なので、11月の斤量ルールが施行される。そのため12月1日の開催でも3歳馬の斤量は例年より1キロ軽くなるのだ。

たった1キロでも斤量の恩恵を受けられる今年、例年以上に3歳馬に注目するのはアリだろう。

●クリソベリル
音無秀孝調教師のコメント
「この2カ月で、背が高くなって帰ってきました。550キロを超えてるという事で腹が出てるかなと思ったんですが出てませんし、あんまり心配せんでいいかなと思っています。今週の追い切は、僕の評価はあまり良くないです。なぜかと言うと(調教相手の)ブラックスピネルが食らいついてきましたよね。ほぼ同タイムなんですけど、先週時計がかかっているのは馬場のせいだと思うんですけど、ブラックスピネルには楽に先着してほしかったというのはあるんです。

ここ5回ずっと見ていて、離して勝っているのは強いと思うんです。ただ、レースの展開やコースを考えても強い馬が勝つとは限らないのが競馬ですからね。能力は通用すると思います」

川田将雅騎手のコメント
「ポテンシャルが高い馬ですね。これだけ体が大きい馬なので、成長にはまだまだ時間がかかると思いますが、その過程でこういう結果を残してくれています。中京ダート1800mについてもこの馬に関しては特に問題なくこなせるだろうと思うので、そこまで気にしていないです。

素晴らしい馬と走るのは初めてですから、この馬たち相手にどんな競馬ができるのか、楽しみに待ちたいなと思います。あとはこの馬の競馬をするだけだと思っています」