【エルムS】高速決着必至!調整パターンに要注意!

昨年はモズアトラクションが鮮やかな差し切り勝ち

昨年はモズアトラクションが鮮やかな差し切り勝ち


昨年のエルムSは2番人気モズアトラクションが後方の内を追走し、4コーナーでスムーズに外へ持ち出されると直線でしっかり脚を伸ばす鮮やかな勝ち方で初の重賞タイトルを手にした。今年も札幌・ダ1700を舞台に行われる。夏場唯一の古馬も出走可能なダート中距離のJRA重賞であり、秋シーズンのチャンピオンズカップ出走に向け賞金加算を目論む馬の出走が多い。

19年アンタレスステークス、20年ダイオライト記念と重賞タイトルを2つ手に入れているアナザートゥルースが重賞3勝目を目指す。前走のアンタレスステークスは、別定戦58キロの斤量を背負いながらも2着と崩れず今なお成長する姿を見せた。今回は初の北海道シリーズ出走となるため、中間の調整過程に注目したい。

19年プロキオンステークス勝ちのアルクトスも北海道シリーズ初参戦となる。今年に入ってからはフェブラリーステークス9着、かしわ記念4着と馬券圏内にきていないが、19年南部杯2着とG1クラスでも戦える能力はある。右回りの札幌1700という舞台でどのようなパフォーマンスを見せるか。

初ダートに加えて約1年振りの実戦という厳しい条件をはねのけ、前走のプロキオンステークスで2着と好走したエアスピネルが再びダート路線に駒を進める。今回は久々を叩いた後の状態と、乾いたダートへの適性についてチェックしておきたいところだ。

他にも、前走のマリーンステークスで強い勝ち方を見せたタイムフライヤーや、堅実な走りを見せるサトノティターンハイランドピークなど面白そうな存在も多い。

今年はコロナウイルス騒動の影響で、札幌開催中に函館競馬場を利用した調整、俗に言う「裏函」が7月23日で終了している。近年の勝ち馬に函館調整組が多かったことを考えると、各陣営がどのような調整プランで臨むのかも今年の大きな注目ポイントだ。