【フィリーズレビュー】今年は1頭だけ!激流必至の3歳牝馬重賞で狙える魅惑の伏兵

オークス馬を母に持つ良血馬スライビングロード

オークス馬を母に持つ良血馬スライビングロード


フィリーズレビュー(G2、阪神芝1400m)はキャリアの浅い3歳限定の牝馬重賞。メンバーの大半が1勝クラスからの格上挑戦とあって、出走馬の能力比較が難しいレースです。

さらに予想を難しくしているのは桜花賞トライアルにも関わらず、本番とは異なる「1400m」という舞台設定。例年、1200mと1600mを使って来た馬が入り混じるのが特徴ですが、前走の距離別成績では明確な傾向が出ています。

▼フィリーズRの前走距離別成績(過去10年)
距離延長[1-0-2-31]複勝率8.8%
同距離 [4-1-4-55]複勝率14.1%
距離短縮[6-8-4-57]複勝率24%

ご覧のとおり前走で1200m戦を使ってきた「距離延長馬」は、過去10年で1勝のみと大不振。スピードを武器に短い距離を逃げ・先行で押し切っていた馬が目立ち、道中のペースが速くなるからと考えられます。

対照的に好成績を残しているのが、前走で1400mより長い条件に使っていた「距離短縮馬」。これは例年スプリント戦に匹敵する厳しい流れでゴール前の持久力比べになり、前走で長い距離を走った経験が有利に働いているのでしょう。

またフィリーズレビューで活躍が目立つ距離短縮馬のなかでも、「前走1~5着馬」に限定すると[5-7-2-17]複勝率45.2%まで上昇。ただ、新馬勝ちのみのキャリア1戦馬は[0-0-0-2]と好走例が無く、ルメール騎手が乗る有力馬インプロペリアはやや割引となります。

前走阪神ジュベナイルFからの転戦馬も掲示板を外していた馬ばかりで、今年の該当馬は前走東京芝1600mのG3クイーンC5着スライビングロード1頭だけ。過去2戦して連対率100%の芝1400mに替わり巻き返し必至です!