今年の夏競馬、最後の騎乗はシティレインボーになります【柴山雄一コラム】

柴山雄一

名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。


早いもので今週をもって夏競馬も最後。大型の台風が接近しているニュースも目にしますが、北海道はもう肌寒いくらい。朝晩は気温も下がりますし、上着が必要になるほど。秋を感じます。

その最終週ですが、日曜はすずらん賞で門別のメイドイットマムに乗せていただきます。14頭中6頭が地方馬という相手関係であり、前走では後にクローバー賞を勝った馬に先着していたようですからね。未知な面は否めませんが、一発を期待したいです。

釧路湿原特別シティレインボーは追い切りに乗せていただいたところ、乗り難しいことはなくしっかり折り合いもついて、終いまでいい動きでした。トレセンなどでは難しいところもあるようですし、距離がカギになると思いますが、僕としてはこの馬が夏競馬最後の騎乗。皆、考えることは同じでしょうが、何とかいい結果で終わりたいものです。

先週はヤマニンクイッカーが勝つことができました。よく馬は頑張ってくれましたし、枠も良くて内から行く馬をみながら運べて被されることもなかったです。最後までしっかりした脚取りで、前走よりも厩舎が立て直してくれたことを感じました。結果的には1週スライドしたことは正解だったでしょうね。使い詰めでしたし、休ませれば成長できそう。僕としても何とかヤマニンの馬で勝つことができたのは何よりです。

新馬のシザジーは早めに来られて苦しくなったこともありますが、距離が長かったという内容。大柄で大トビでもあり、ワンターンで短い距離になれば尚良さそうです。

次週からはしばらく2場開催。乗り鞍の確保は難しくなりそうですが、最後に勝てたのは良かったです。通算600勝まであとちょっと、今季中に何とか達成したいです。