札幌でも暑い日々が続いています【柴山雄一コラム】

柴山雄一

名馬、名手の里・笠松競馬から2005年にJRAへ移籍。美浦を拠点に活躍を続けるいぶし銀ジョッキー。不惑を迎えた現在、G1の頂きを目指し、奮闘する騎手人生、騎乗哲学を綴ります。


先週から札幌が開幕。先日もお伝えしましたが、今年は調整ルームが改装されて、長期滞在するには本当にいい環境になりました。

と言うのも、自分のように減量が必要なジョッキーにとって風呂(人によってはサウナ)は必須。その風呂場が以前より広くなったことで快適に過ごせています。以前は水風呂が一人分しかスペースがなかったですからね……笑。ベテラン勢のジョッキーたちも同じことを言っていますよ。

それにしても、札幌とは思えないほど暑いです。週末はさらに気温が高くなるとのことで驚いています。昔であれば、札幌といえば夏場はエアコンの必要がなかったですからね。温暖化に関しては本当に心配になるものです。

先週はヴィズサクセスに騎乗させてもらったのですが、スタートでブツけられたのが痛恨。本来は切れるよりもエンジンの掛かりが遅いタイプだと思います。スムーズに流れに乗って早めに踏んでいきたかったです。

ヒメカミノイタダキは先週、あまり位置を取らずに行きたい、とは言ったものの、手応えの良さに色気を持った分、ラストが甘くなってしまいましたね。そこは反省です。

今週はバーリンギャップに乗せていただきますが、あまり出して行くと脚が溜まらないそうで、乗り方には気を付けたいですね。

先週の競馬でいえば、装鞍所で馬に蹴られたことで一鞍乗り替わりとなりました。蹴られた当初は右の骨盤付近をモロにやられて、息苦しくなり、担架で運ばれたくらいでした。時間の経過と共に問題なくなり、レントゲン検査の結果も問題なく、その後は乗れました。ただ、今週も痛みがどうなるか心配でしたが、調教には普通に乗れています。