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【ジャックルマロワ賞】本格化したシックスペンスがフランスG1に挑む!
2026/8/12(水)
安田記念でG1初制覇を果たしたシックスペンス
ジャックルマロワ賞
シックスペンス
山﨑啓行調教助手
——転厩2戦目となった前走の安田記念で勝利をあげました。レースを振り返ってください。
山﨑助手(以下、山):前任の国枝厩舎でも難しさを見せていたようですが、初めてウチの厩舎にきたときも厩舎から外に出るときに行儀の悪さを見せたりバタついたりと、精神的な幼さを見せていました。
ツメも良くなくて国枝厩舎時代にはとても苦労されていたようですし、歩様に硬さがあってトモも弱くてしっかり踏み込めない感じでした。ウチの厩舎の雰囲気に馴染むまで3日間くらいかかりましたし、歩様もトモの状態もシックスペンスにとって普通の状態がこれなのかどうか判断がつかず、様子を見ても変化がないので調整を進めようと決めるまで3日間かかったりと、マイラーズカップに向けては手探りの状態での調整でした。
安田記念の前は馬が自分の意思を出してくることがかなり減ってスムーズに調整を始められましたし、ツメの状態も落ち着いていて歩様も滑らかに歩けていて良い状態でした。
普段から我の強さを出すので競馬場の雰囲気のなかでは更にテンションが上がりやすくなりますし、初めてブリンカーを着けたので注意していましたが、それでも馬場入りするときは調教のときと同様に姿勢が悪いまま走り出してラチと接触するところを見せていました。
落ち着いてゲートインしてくれればという気持ちで見ていましたが、無事に入ってスタートを切ってくれました。向正面では「元気良く行き過ぎてないか?大丈夫か?」と思いましたが、3コーナーに入った辺りでユタカさんの拳が少しラクになったのが見えたので「息が入った、良かった」と思いました。
逃げ馬のペースもべらぼうに速い訳ではありませんでしたし「このペースであの位置で落ち着いて走れているのは良い」と思っていましたし、終いに脚は使っているものの消極的な競馬になってしまったマイラーズカップと違って、今回は力を出し切れそうだと見ていました。
この子は左に張っていきやすい姿勢になるところがあるので、最後の直線でラチに頼らず馬場の真ん中を人の扶助だけで真っ直ぐ走らせるのは難しいと思っていましたが、ユタカさんが逃げ馬の外に持ち出して左に張りながらも馬体を併せて頑張らせてくれました。
ずっと差がない状態だったので大丈夫だとは思いませんでしたが、残り100〜50メートルくらいで残りそうだと思いました。最後も外からきた馬に反応して、よく頑張ってくれました。
—— 今回ジャックルマロワ賞を選択した意図は。
山:去年もこのレースにアスコリピチェーノとゴートゥファーストの2頭の日本馬が参戦していますし、ウチのアロヒアリイも同じドーヴィル競馬場で行われたギヨームドルナノ賞を使わせてもらいましたが、フランス・ギャロがとても良くしてくれて日本馬に対するサポートが大きいことがあります。
またこの時期のドーヴィルは馬場が硬めで、日本馬に向いているという印象です。招待競走ではないので輸送費など負担しないといけないものもありますが、それと賞金を照らし合わせて様々な選択候補のなかから選びました。
——この中間の過ごし方を教えてください。
山:前走後はノーザンファーム天栄へ放牧に出して調整してもらって、7/16(木)に帰厩して調整を進めてきました。マイラーズカップのときほど歩様は悪くなく、安田記念のときと同じくらいかなという印象です。
——この中間の調整テーマは。
山:乗り込みを重ねながらどんどん状態を上げていって国内でしっかり作ってから、ドーヴィル競馬場に直接入って向こうで約1週間くらい過ごして本番を迎えるというプランを考えているので、国内の最終追い切りで「あらかた整った」と言えるところまで持っていきたいと思っていました。
——調整過程の手応えはいかがですか。
山:歩様やトモの感じを見ながら進めてきていますが、追い切りの動きは回を追うごとに良くなっています。
先週の2週前追い切りはブリンカーを着けて後ろから、今週の1週前はブリンカーを着けずに2頭併せの後ろから終いの反応を見る形でやりました。1週前は全体時計はそれほど速くありませんが、ラスト11秒もラクに出ていて良化を感じます。
——この後ドーヴィル競馬場へ移動するまでのスケジュールを教えてください。
山:8/7(金)の夕方に美浦を出発して、夜に成田を発ってアムステルダムへ。そこから陸路でドーヴィルへ移動する予定です。
——ドーヴィル芝1600という舞台適性への見通しは。
山:去年の今頃ギヨームドルナノ賞にアロヒアリイを使わせてもらいましたが、いわゆるパンパンの馬場ではありませんが、凱旋門賞の馬場のようにヌチャヌチャしていないので、日本馬が頑張れそうなイメージです。
ドーヴィルだけでなく海外競馬は大体そうですが、パドックを回る時間が短いしパドックを終えて馬場に出るまでの距離も短いので、競馬場の雰囲気に不安があるシックスペンスにとってはプラスに働くかと思います。
先ほどもお話ししたように少し左に向きやすい姿勢で乗り手が矯正してあげないと、と感じる場面はありますが、去年のジャックルマロワ賞を見てもゲートを出てから馬群がラチのある左に寄っていっているので、元々体のバランスが左に向いているこの子にとって走りにくくはないかなと思います。
——レースへ向けて意気込みをお願いします。
山:若い頃から走っている能力の高い馬を国枝厩舎から引き継いで管理させていただいて、調整を工夫しながら前走G1で結果を出してくれました。
まだ5歳でこれから変われるところもあると思いますし、ウチの厩舎だからやれることも少なくないと思っているので、これからどんどん施しながら良化していければと思います。
今回はもちろん勝つつもりで準備していますが、精神的にモロさもある子ですから、初の海外遠征が今後の彼の成長にとって良い競馬になってくれれば、と期待しています。
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